労働組合「東京管理職ユニオン」は24日、牛丼チェーン吉野家の職場でパワーハラスメントがあり、同社が被害者に謝罪し和解したと発表した。同社は和解協定で全従業員への研修などを誓約。労組は「こうした協定は珍しく、再発防止につながる」と評価している。
労組によると、被害を受けたのは2012年に正社員として入社した50代男性。19年5月以降、チームリーダーから暴言を浴び、所属長に人事評価を改ざんされるなど不当な扱いを受け、体調を崩して休職した。
男性は職場復帰を断念し、今月末で退社するという。記者会見で、ハラスメントが起きた際に「企業は隠し事をせず、真実の解明をしてほしい」と訴えた。