ジャルダン破産申請へ 負債3億5000万円

帝国データバンク水戸支店は24日、外構工事などを手がけるジャルダン(水戸市谷津町)が19日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任して自己破産申請の準備に入ったと発表した。負債は約3億5千万円の見込み。

同社は1972年設立。茨城県央地区を中心に門扉やフェンスをはじめ、住宅の外構工事全般を請け負っていた。個人からの直接受注に加えハウスメーカーからの下請けも担い、近年は4億~5億円の年商規模となっていた。

しかし、施工管理の甘さによる赤字工事の影響で資金繰りが悪化。受注先から得た手付金を資金繰りに充てるなど自転車操業を続けていたが、着工を先延ばしにされていた得意先からのクレームが相次ぎ、業界において同社の信用不安が広がっていた。さらに、社長の病気による影響も重なり先行きの見通しが立たず、事業継続を断念した。

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