ファッショナブルなスポーツブランドとして人気のFila。
1911年にイタリアで創業したスポーツアパレル・ブランドだが、現在は韓国の企業(フィアコリア)が経営権を取得。本社も韓国に置かれている。
1990年代や2000年代前半までは有名チームのサプライヤーを務めていたブランドだが、近年はサッカー界からほぼ消えた存在となっていた。
だが2022-23シーズンから、僅かではあるが“復活”の気配を漂わせ始めている。
ここでは、そんなFilaが生み出した新旧の素晴らしいユニフォームをご紹介したい。
ボタフォゴ
ボタフォゴ 2010 Fila ホーム ユニフォーム
かつてはTopperやFintaなどブラジル国内のブランドのイメージが強かったボタフォゴだが、2000年代に入るとKappaやFilaなどイタリアンブランドと次々に契約した。
これは1部セリエAを6位と好成績を残した2010シーズンのユニフォームで、クラシックなデザインと適度に賑やかなスポンサーロゴが格好よい。
クルス・アスル
クルス・アスル 2000-01 Fila アウェイ ユニフォーム
北中米の強豪として知られるメキシコのクルス・アスル。ユニは圧倒的にUmbroのイメージが強いが、90年代後半から2000年代初頭にかけてはFilaと契約していた。
キットカラーは一貫してホームはブルー。それに対しアウェイは常にホワイトで、ブルーとのコントラストが美しく映える。
ウェストハム
ウェストハム・ユナイテッド 1999-2001 Fila ホーム ユニフォーム
Filaは199年から2003年までウェストハムと契約。この99-01モデルは同ブランドが生み出した名作ユニフォームの一つだろう。色、デザイン、そして「Dr. Martens(ドクター・マーチン)」のスポンサーロゴの全てが素晴らしい。
この他にも01-03ホームや02-03アウェイなど、短い契約期間でいくつもの優れたキットを輩出している。
ノッツ・カウンティ
ノッツ・カウンティ 2012-13 Fila 150周年記念 ホーム ユニフォーム
クラブ創設は1862年と長い歴史を持つノッツ・カウンティ。このチームの“白黒縦じま”はイタリアの名門ユヴェントスのユニフォームカラーの原点でも知られている。
2012-13シーズンで創設150周年を迎えたことにより、左胸にはそれを記念した特別仕様のエンブレムを付けていた。
スコットランド
スコットランド代表 2002 Fila ホーム ユニフォーム
Filaがサプライヤーを務めた数少ない代表チームの一つがスコットランド。EURO2004予選などで使用したこの02モデルはピンストライプという、スコットランドでは少数派のデザインだ。
ちょっとお洒落なデザインはレプリカユニフォームも好評。Filaとの契約期間は2000年から2003年までと短期で終了している。
ヴィチェンツァ
ヴィチェンツァ 2022-23 Fila ホーム ユニフォーム
Filaが欧州のフットボールシーンに戻ってきた。2015-16シーズンを最後に欧州チームとのサプライヤー契約は消滅。その後は南米や韓国、UEFAに属するとはいえ地理的には中東のイスラエルといった国々のチームを細々と担当していた。
しかし今季、セリエCを戦うヴィチェンツァのサプライヤーとして“母国”イタリアで復帰。これを足掛かりに本格的な欧州サッカー界への再参入を果たすのか。気になるところだ。
フィオレンティーナ
フィオレンティーナ 1999-2000 Fila ホーム ユニフォーム
サッカーにおけるFilaのユニフォームといえば、やはりフィオレンティーナだろう。このブランド名をサッカーファンの間に広めることに多大な貢献を果たした。
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Fila時代のフィオレンティーナと言えば胸スポンサー「NINTENDO(任天堂)」時代のキットは現在でも絶大な人気を誇る。
だが、チャンピオンズリーグでマンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、バルセロナなどと激闘を繰り広げた「TOYOTA」時代の99-00モデルも強く記憶に残る存在だ。
レアで懐かしいユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。「あの頃」を思い出すユニの数々は見るだけでも楽しいはず!