富山県出先機関でまた誤送付 心の健康センター

  ●個人情報記載の書類

 富山県心の健康センター(富山市)は24日、センターから各医療機関に発送した書類について、別の医療機関への誤送付が発生したと発表した。書類には特定の氏名、住所、生年月日、被保険者証記号・番号などの個人情報が記載されていたが、第三者への情報漏えいは確認されていない。県厚生部の出先機関では、4月にも新川厚生センターで誤送付が発覚している。

 心の健康センターによると、22日に3医療機関に発送した6人分の「自立支援医療受給者証」が、本来とは別の医療機関に送られた。1医療機関は他県の同名の医療機関で、2医療機関は受給者証の指定機関名に誤りがあり、間違って届いた。

 23日、3医療機関からセンターに電話連絡があり、発覚した。センターは受給者証の返送を依頼した上、誤って受給者証を送った6人に対して謝罪した。発送時や申請者情報のデータベース入力時にミスが発生したとみられる。

 センターの担当者は陳謝した上で「ダブルチェックの人員を増やすなど、時間を掛けて確認していく」と述べた。

 情報漏えいを巡っては昨年、県職員による文書の誤送付やメールの誤送信が相次ぎ、県は外部有識者の助言を受けながら情報セキュリティー対策の強化を図ってきた。

 しかし、今年4月には新川厚生センターで、新型コロナ感染による入院者宛ての通知書の誤送付が発覚。新田八朗知事が今月10日の会見で謝罪し、再発防止の徹底を全庁に呼び掛けたばかりだった。

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