ワーケーションの新拠点が釜石に 研修先の需要増に対応

 

 釜石市の観光地域づくり法人かまいしDMC(河東英宜代表取締役)は、仕事と休暇を組み合わせる「ワーケーション」の拠点施設を同市浜町に整備する。新型コロナウイルス禍で首都圏を中心に多様な働き方が広がり企業の研修先としての需要が高まる一方、受け入れ施設が不足していた。会議室やワークスペースを備え、最大で50人規模の団体利用に対応する。2025年度の開業を目指す。

 23年度に基礎設計を行い、市有地に2階建て施設(延べ床面積約400平方メートル)を建設する。市内の宿泊施設に泊まり、会議や仕事場としての利用を見込む。

 DMC、市、オフィスビル開発などを行う日鉄興和不動産(東京都)、オフィス家具製造などを手がけるオカムラ(横浜市)の4者が協力して整備する。事業費は3億550万円。市と包括連携協定を結ぶ両社の企業版ふるさと納税2億円や国のデジタル田園都市国家構想推進交付金の活用を見込む。

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