横浜野菜カレーで食育 ファンケルが子ども食堂、継続支援 「健やかな暮らし」目指す

カレーを選ぶ児童たち(右)=横浜市都筑区のNPOコドモノトナリ

 化粧品、サプリメントメーカーのファンケル(横浜市中区)は5月から、子ども食堂や学童保育を運営するNPO法人コドモノトナリ(同市都筑区)と共同で食育活動を始めた。子どもたちにバランスの良い食事の意味や栄養の知識などを伝えた先にある、「健やかな暮らし」を目標に掲げ、継続的にサポートする。

 初回のイベントとなった19日には、コドモノトナリが運営する同区の子ども食堂に15人が集まった。同社でサステナビリティ推進を担当する中川亜衣子さんが講師となり、栄養に関するクイズを出題した。

 「タンパク質は体のどの部分になる?」「お肉は?お米は?」といった問いに答えることで、子どもたちは楽しみながら学んでいった。

 夕食には地元の横浜野菜を使ったカレーを、ファンケルの商品である栄養価の高い「発芽米」に合わせて食べた。子どもたちも「いつもとなんか違う!」「プチプチしてる!」とそれまで知らなかった食材を楽しんだ。

 今回はコドモノトナリが県主催の「かながわSDGsパートナーミーティング」に参加したことで、ファンケルとの協働が決まった。コドモノトナリ代表理事の片岡恵美子さん(49)は「地元企業の活動を通じて、子ども食堂や地域の取り組みが支えられるのはとても良いこと」と大きな期待を寄せた。

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