北上道場で磨いた空手、世界に示す 小原さん、藤本さんが大会V

㊧組手競技で初優勝した藤本美桜さん。得意技の上段回し蹴りを磨いて臨んだ㊨型競技で優勝した小原一花さん。実力者を押しのけ稽古の成果を示した

 2023国際親善空手道選手権大会(国際空手道連盟極真会館主催)で、水沢高2年の小原一花(いちか)さん=奥州市江刺稲瀬=が型競技、盛岡大3年の藤本美桜(みお)さん(20)=北上市柳原町=が組手競技でともに優勝した。小原さんは15~34歳女子の部で最年少となる16歳での制覇、藤本さんは初の栄冠を勝ち取った。北上道場で幼少期から実力を伸ばしてきた2人は「自分の試合ができた」と謙虚に受け止め、さらなる成長を誓う。

 大会は4月29、30の両日、東京体育館(東京都渋谷区)で開かれ、同連盟に所属する国内外の約1500人が出場。小原さんは31人が競ったカテゴリーで、「撃砕その3」の型による予選をトップ通過し、6人が進出した決勝は「抜塞(ばっさい)」で、正確性と力強さを見せつけた。

 藤本さんは組手18~34歳女子65キロ以下級(出場8人)にエントリー。相手を倒しきれなかった準決勝の反省を踏まえ、決勝は上背が一回り大きいロシア選手に、開始5秒で上段回し蹴り、残り30秒で上段前蹴りを決めて完勝した。

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