未来へつながる活動を 日本文理大学付属高校コンピューター部 【大分県】

コンピューターを使った問題解決をテーマに、日々さまざまな活動をしている日本文理大付属高校コンピューター部。1995年に発足という長い歴史を持ち、現在も多くの大会に参加している。

昨年は、科学分野の教材開発などを手掛ける企業がものづくりの魅力を伝えるために開催した「たのしいマイクロビットコンテスト2022」に参加した。送信機を付けたモップを動かすと、受信機を付けた電動カーリングストーンが追いかける仕組みの「カーリング」をモチーフにした作品は、全国67作品の応募の中から特別賞を受賞した。「楽しく掃除をする」というテーマで考えたという三浦恵龍(3年)と児玉悠河(同)は「テレビでカーリングを見ていて、掃除をしているように見えたことから、『モップカーリング』を思いついた。ハードウエアとプログラムの調整を工夫した」と話す。

週に一度、「ぶんりプログラミング教室」を開いて子どもたちに教える

日々の活動としては週に一度、地域の子どもたちにプログラミングを教える。山本駿(2年)は「英単語や数式をほとんど知らない子どもたちにゼロから教えていくのは難しいが、自分自身の勉強にもなる。物などに例えて、物理的に見せた方がインパクトもあるので工夫が必要」と話す。顧問の安東慎一郎教諭は「教えるために自分たちが学ぶことが、彼らの成長につながっている。コンピューター部では、授業で学べないこともあるので多くのスキルを身に付けてほしい」と期待している。コンテストで結果を残すことはもちろん、暮らしの中でのさまざまな問題をコンピューターで解決することを目指す。

部員の多くが自分たちの将来も意識しながら活動に当たっているという。「これから先もパソコンのスキルは絶対に必要となるので、今のうちに基礎も含め応用技術も学んでいきたい」(三浦)。今年もまた、たくさんのアイデアを形にして多くの大会に出場する。

地域住民向けの教室も行っている

(塩月なつみ)

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