なぜ日本はU-20代表にA代表選手がいないのか…森保監督の答えが興味深い 「日本サッカーの変革が必要」

25日、6月の代表活動に向けた日本代表メンバー26名を発表した森保一監督。

質疑応答では、現在アルゼンチンで開催されているU-20ワールドカップに関する質問が記者から出た。

日本時間の今朝対戦したコロンビアは、得点した10番のヤセル・アスプリージャのようにすでにA代表デビューを飾りゴールまで決めている選手がいるが、日本はA代表経験選手が一人もいない。

そのことについて問われた森保監督は、「日本が世界で勝っていくため、変わっていかなければいけないところと変えていかなければいけないところがあります」と答え、以下のように続けた。

「前回のカタールのワールドカップでは直近のオリンピック世代の選手からスライドして出場した選手の人数が過去最多だったと聞いています。これは“1チーム2カテゴリー”という強化が表れた結果だと思っています。

(中略)ただ仰られた通り、私自身、もう1サイクル若い世代で世界の舞台に、アンダー世代の大会ではなくワールドカップの舞台で戦ってくれる選手たちにサイクルを変えていかなければならないと思っています。

そのためには、育成のところを含め、日本のサッカーが急速に発展しているなか…これ自体は素晴らしいことですけど、世界で勝っていくためにはまだまだやらなければならないことがあります。

日本のサッカーの変革が必要だというところは、今日のコロンビア戦、そして日本代表戦ということで、世界と日本の『強化の仕方の差』が出ているのかなと思っています」

カタールワールドカップにおいて、大迫勇也や原口元気といったベテランを外し、ラウンド16という結果を残した森保監督。

「彼らがいればより良い成績を残せた」という見方は当然できるが、次回大会で年齢的にピークを迎えるであろう選手たちにワールドカップの舞台を経験させることができたプラス面も見逃せない、

それ以前にも、東京五輪前に当時17歳の中野伸哉をU-24代表へ招集するなど、若手の登用には積極的な姿勢を見せている。

ただ、日本が世界でより良い結果を残していくためには、育成面を含め「日本サッカーの変革が必要」だと感じているようだ。

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それもおそらくは、ただ呼べばいいというのではなく、10代でA代表に入るべき選手が出てくるよう、日本サッカー全体で変えていくことが重要だと語っていた。

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