DeNA上茶谷「ブルペンでは僕は新人」 中継ぎとしてチーム支え 防御率は再び0点台に

【巨人-横浜DeNA】7回に登板した横浜DeNA・上茶谷=東京ドーム

 横浜DeNAは25日の巨人戦(東京ドーム)に4―5で敗れ、2連敗を喫した。しかし、七回に登板した上茶谷大河投手は2回無失点と好投。今季中継ぎに配置転換となった右腕は「ブルペンでは僕が新人」と、ここまで難しい役回りに応え、チームを支えている。

 五、六回に2点ずつを追加し、波に乗る巨人打線の流れをハマの背番号27が食い止めた。「攻撃にリズムを持っていきたかったので、テンポ良く(投げようと思った)」と上茶谷。昨季より球威が増した直球、カットボールを軸に打者6人を21球で打ち取った。

 試合の序盤や終盤を問わない緊急登板に加えてイニングまたぎと、開幕からフル稼働だ。23日の巨人戦では初回に先発の平良拳太郎投手が打球を右肩付近に受けると、ブルペンで急きょ肩を作り始めた。平良は続投したが、上茶谷は九回に登板。昨季まで主に先発だった右腕にとって調整は容易ではないはずだ。それでも「ずっとカバーに入ってくれた中継ぎ投手陣を見てきた。難しいとか言ってられない」と心強い。

 ここまでの活躍に三浦大輔監督も賛辞を贈る。「本当にいろんな場面で準備してくれている。難しいと思うんですよ」。さらに「本当に文句一つ言わずに与えられたところでね。チームとしてありがたい」

 25日の好投で防御率を再び0点台の0.92とした上茶谷は「自分の中継ぎとしてのデータとかが相手打者に理解されていないだけ。ここから(シーズン)中盤、後半にかけてどうやって抑えていくかを練らないと」。現状に満足せず、どんな場面でも腕を振り続ける。

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