インド西部マハラシュトラ州のムンバイ湾横断道路(MTHL)が、2023年末に開通する見込みだ。国際協力機構(JICA)の担当者がNNAの取材に対し、明らかにした。事業主体はムンバイ都市圏開発庁(MMRDA)だが、JICAは円借款を通じて建設を支援している。開通すれば、インド最長の海上橋となる。
JICAなどによると、ムンバイ湾横断道路は地上部分を含めて全長21.8キロメートル。マハラシュトラ州内のムンバイとナビムンバイを海上橋で結び、移動時間は従来道路の61分から16分に短縮する。
2018年に着工し、日本企業ではIHIインフラシステムとJFEエンジニアリングが建設に関わった。総事業費は3,233億9,600万円で、75%に当たる2,424億5,900万円を円借款で賄っている。
開通に伴い、交通渋滞の緩和が期待されている。自動車専用の有料道路として運用する予定。