【インド】ブラザー工業、印北部に工作機械の展示拠点[製造]

ブラザー工業の新たなショールームは4月から営業を開始した=インド・北部グルガオン(同社提供)

ブラザー工業は22日、インド北部ハリヤナ州グルガオンに工作機械のショールームを新設したと発表した。インドに同様の拠点を設置するのは南部ベンガルール(バンガロール)に続き2カ所目。自動車・二輪車業界向けの工作機械の需要が伸びていることから、北部での営業・サポート活動を強化する。

インド子会社のブラザーマシナリー(インド)を通じて設置し、5月19日に開所式を実施した。ショールームの名称は「ブラザーテクノロジーセンターグルグラム」。工作機械を展示するほか、セミナーの開催や顧客サポート活動を実施する、北部の中核拠点として活用する。延べ床面積は638.5平方メートルで、このうちショールームの面積は約300平方メートル。

ブラザーの広報担当者によると、ベンガルールのショールームでは工作機械の実物を展示するだけでなく、加工する様子の実演を通じて工作機械の性能を知ってもらうことで、多数の引き合いにつながっている。自動車業界を含めた外資系企業の拠点が多いグルガオンにも同様の拠点を設置し、北部での営業・サポート活動を強化する。

ブラザーは、愛知県の刈谷工場で生産した製品を代理店を通じてインドで販売している。現在は工作機械を現地生産する工場をベンガルールで建設中。2024年12月に予定する工場の稼働後は、需要の高い製品をインドで生産する。

同社はインドのほか、日本、米国、メキシコ、ドイツ、タイ、中国の6カ国にテクノロジーセンターを置いている。

© 株式会社NNA