臓器提供のドナー登録取り消し続出

最近、臓器提供のドナー登録システムで登録取り消しが続出するという尋常でない現象が起きている。5月24日付香港各紙によると、ドナー登録取り消しの数字のうち半分以上はもともと登録していないのに取り消す、または重複して取り消すなど、無効な取り消し申請となっている。李家超・行政長官は23日の記者会見で、何者かが臓器提供ドナー登録システムを破壊していると非難し、警察に違法行為がかかわっているかどうか調査を要請したことを明らかにした。警察は同日夜、ネット安全・科学技術事件捜査科が事件を調べており、違法行為が発見されれば厳粛に対応すると発表した。医院管理局は登録システムが不当に撹乱されたことに心が痛み、香港市民の善意が減退するとの懸念を表した。クイーンメアリー病院肝臓移植センター顧問医師の陳智仁氏は、中国本土の臓器提供は30年余りの歴史を持ち毎年1万7000件の臓器移植ケースがあり厳格な法例で管理されていることを挙げ、「香港と本土の臓器提供リストは相互に独立しており、香港の患者の情報が本土に送られることはない」と強調した。

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