全国植樹祭、警備鉄壁に 岩手県警と第2管区海保本部が連携

全国植樹祭の警備への協力を漁業者に呼びかける釜石海上保安部の工藤貢警備救難課長(左)ら=25日、大船渡市赤崎町・蛸ノ浦漁港

 天皇、皇后両陛下が出席され、約4200人が参加する6月4日の全国植樹祭に向け、岩手県警と第2管区海上保安本部は、式典会場の陸前高田市など県内の警備を鉄壁にすべく準備を重ねる。県警は要人警護や雑踏警備の点検を重ね、交通規制も予定。釜石海上保安部は漁業者らに航行自粛など協力を要請し、観光ツアーを取りやめる動きもある。首相、元首相を狙った事件が続き、緊張が増す中、陸海空で連携し万全を期す。

 大船渡市赤崎町の蛸ノ浦(たこのうら)漁港では25日、釜石海上保安部が漁業者にリーフレットを配った。6月3、4日に高田松原津波復興祈念公園前の海域約2平方キロでの船舶航行や停泊の自粛を求める内容。盗難防止のための施錠と鍵管理徹底、不審者や不審物発見時の118番通報なども促す。

 同保安部の工藤貢警備救難課長は近くの大船渡市漁協も訪問。亘理栄好(まさよし)組合長は「天皇、皇后両陛下も来県される。組合員に周知し、盛会に終わるよう全面協力したい」と応じた。

 

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