ドロナミックス、大型貨物・長距離ドローン「ブラックスワン」の初飛行成功。輸送効率向上の可能性示す

ドロナミックスは、貨物用に特化した大型・長距離ドローンの開発・運用を行うリーディングカンパニー。

主力製品であるブラックスワンは、350kg(770ポンド)の荷物を最大2,500km(1,550マイル)の距離で運ぶことができ、航空貨物などの代替輸送手段よりも最大80%高速、50%安価、最大60%低排出ガスで輸送できる。これにより、医薬品から食品、電子商取引からスペアパーツまで、さまざまな産業で長距離の即日配送が可能になる。ドロナミックスはヨーロッパで初めて認可された貨物用ドローン航空会社でIATAの世界で初めてのドローンの戦略的パートナーになった。

同社はより早く、より環境に優しく、より低料金で荷物を届ける方法を見つけたいという2人の兄弟の願いから生まれ、どこにでも誰にでも同日配達を可能にすることを使命としている。この重要なマイルストーンは、数カ月に及ぶ地上試験とサブスケール飛行の集大成だと言える。

ブラックスワンの機体は、ドロナミックスの地上管制塔から2人の民間航空会社のパイロットが遠隔操縦した。

この飛行試験の成功により、今年後半に開始される欧州での商業飛行に向けた同社の許可貨物ドローン技術の検証が行われ、変化する消費者ニーズに応え迅速かつ費用対効果の高いソリューションとして各業界に貢献するとしている。

ドロナミックスの共同創業者兼CTOのKonstantin Rangelov氏は、次のようにコメントしている。

Konstantin氏:ブラックスワンの機体がどのようなものかを最初に想像した日から、私たちはこの飛行に向けて取り組んできました。今日、私たちは歴史を作り、私たちのドローン技術の有効性を実証できたことを誇りに思います。

同じく共同創業者兼CEOであるSvilen Rangelov氏は次のようにコメントしている。

Svilen氏:私たちが思い描いたものを実現することを証明するために、大変な努力、強い信念、意欲が必要でした。我々は今、次のステップである商業運用の展開に集中することができ、これ以上ないほど興奮しています。

ドロナミックスは12カ国のアーリーステージファンドやエンジェル投資家からプレシリーズAで合計4000万ドルの資金を調達し、欧州の主要なイノベーションプログラムで権威のある欧州イノベーション会議(European Innovation Council)の下で欧州連合から共同資金援助を受けている。

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