【看板塗りつぶし男】容疑者が語った身勝手な“理由”とは…逮捕前に取材に応じた自称デザイナー 静岡・南伊豆町

静岡・南伊豆町が管理する「町民憲章」が書かれた看板に塗料を吹き付けたとして、警察は、自称デザイナーの男を器物損壊の疑いで逮捕した。逮捕前、この男を取材すると呆れた犯行の理由が明らかとなった。

南伊豆町加納の交差点にある、高さ4.9mの看板。「町民憲章」が書かれているが、その一面が何者かによって青く塗りつぶされている。付近には塗った際に使用したと見られるはしごも。5月19日、岡部克仁町長がこれを見つけ、24日、町は警察に被害届を提出していた。そして25日…。

(容疑者の男)

「スプレーですよ、はしごで登って…」

Q青い色は意味がある?

(容疑者の男)

「違う色にするとたくさん塗料いるじゃん、青い色そんな嫌じゃないし…」

こう語るのは、25日、警察に器物損壊の疑いで逮捕された、自称デザイナーの男(78)。逮捕直前、静岡第一テレビの取材に応じていた。

Qいつ頃から?

(容疑者の男)

「18日、翌日は雨で、それで土曜日、まだムラになっていたからそれを修正していた…」

修復には、約10万円の費用がかかるということで、町も憤りを隠せない。

(南伊豆町総務課 渡邊雅之 課長)

「何のためにやっているのか分からない、遺憾、憤りを感じている」

実はこの容疑者の男、2021年に行われた町長選に出馬していて、その時、町の看板の撤去を訴えていた。

(容疑者の男)

「自然と人工が調和した町、それはデザインの力がすごくある」

今回、「町民憲章」の看板を塗った理由を聞くと…

(容疑者の男)

「環境とデザイン、人工物、町が作ったものはみんなダサい、センス悪いよな、ガクッとしちゃう」

容疑者の男は、2年前にも町のモニュメントを塗りつけ、器物損壊の罪で有罪判決となり、現在、執行猶予中の身だ。

(容疑者の男)

「今度は刑務所だ、懲役1年、有罪になったら収監される」

身勝手な理由で繰り返し町の財産に傷をつける男、今回は反省の態度を見せるのだろうか。

© 株式会社静岡第一テレビ