藤沢市内の海水浴場3カ所、コロナ禍前のルールで開設 休場基準など全廃

新型コロナ禍前の条件で海水浴場の開設を決めた藤沢市夏期海岸対策協議会=藤沢市役所

 藤沢市夏期海岸対策協議会(会長・鈴木恒夫市長)が26日開かれ、今夏の市内3海水浴場(片瀬東浜、片瀬西浜・鵠沼、辻堂)について新型コロナウイルス禍以前の運営形態で開設することを決めた。海水浴場ルールからは、感染拡大に伴う神奈川県の休場要請や市独自の休場基準を全廃。感染防止のための制限を課されない海水浴場の開設は2019年以来、4年ぶりとなる。

 海水浴場を巡り、県は昨夏まで、マスクの着用や身体的距離の確保といった新型コロナ対策をガイドラインに提示していた。しかし、今年は、新型コロナの感染法上の位置付けが「5類」に移行したことから、関連する記述は盛り込まれなかった。

 同協議会は県のガイドラインを踏まえ、今夏の海水浴場ルールについて原則、新型コロナ禍前の条件と同様とすることを決定。新型コロナ感染拡大が懸念された昨夏設定した医療逼迫(ひっぱく)の深刻度に応じて休場の可否を決める独自の休場基準も不要と判断した。

 各海水浴場の開設期間は、片瀬東浜と片瀬西浜・鵠沼が7月1日~9月3日、辻堂が7月15日~8月31日。

© 株式会社神奈川新聞社