県高校総体前特集 バスケットボール女子 注目選手のライバルを紹介(4) 【大分県】

28日から始まるバスケットボールの県高校総体の組み合わせが決まった。女子は連覇を狙う大分を明豊、中津北、大分商業のシード校に加え、藤蔭が追う。

今回は注目選手を紹介するとともに、彼女たちの気になる選手を聞いた。

センター 吉永満里愛(大分商業3年)

2005年9月5日生まれ、162cm、賀来中学校出身

センターとして身長162㎝は決して高くないが、「堅実なプレーができて、ミスも少ない選手」と秋国二郎監督が信頼を寄せる選手の1人。吉永自身も「力強い攻めが自分の武器」と話し、突破力でチームの流れを引き寄せるチームに欠かせない存在だ。シュート成功率を上げることを課題としながら、「どんな場面でも冷静に周りを見て、的確なパスが出せるようになりたい」と、アシストでもチームに貢献することを目指している。

気になる選手

吉岡彩(大分3年)

ベースラインのドライブスピードが速く、ジャンプシュートもレイアップも、どんな形からでも確実に決めるシュート能力がすごいと思う。1対1で止めるのは難しいかもしれないが、突破に対応できるディフェンスを強化して、全員でしっかり止められるようにしたい。

シューティングガード 倉本彩和(中津北2年)

2006年7月2日生まれ、163cm、中津中学校出身

シュートレンジ(距離)が広く、高確率で決めることができるシューター。ドライブからのステップインも鋭く、「度胸があり、思い切りのいいプレーでチームに勢いを与えてくれる」(大津留礎監督)。1試合平均20得点以上を目標に掲げ、「3ポイントとドライブからのシュート確率を上げたい」と居残りで個人技術の習得に励む。県高校総体では「北高らしいプレーをしたい」と試合の入りから集中して守備から流れをつくり、自分のタイミングでシュートを打つことを心掛けている。

気になる選手

緒方梨乃(大分3年)

どのポジションでも自分のストロングを出し、点が取れる。得点力の高い選手であることはチームで共有している。マッチアップする選手が1人で止められる選手ではないので、チームとしてヘルプポジションをとる必要がある。ある程度の得点は仕方ないが、簡単にシュートを打たせないように粘りの守備をしたい。

ポイントガード 瀧村香月(藤蔭3年)

2006年2月11日生まれ、150cm、老司中学校出身(福岡県)

身長150cmと小柄だが、50mを7.3秒で走るスピードを生かし、自陣から一気に相手コートを走り抜ける。攻守の切り返しの速いチームスタイルを体現する選手の一人で、キャプテンとしてもチームをまとめる。南九県予選では準々決勝敗退と悔しい思いをした。県高校総体に懸ける思いは強さを増している。「絶対に優勝する」と強気に挑み、勝利を呼び込む。

気になる選手

同じポジションの選手全員

オフェンスにディフェンス、ルーズボール、リバウンド。すべてにおいて自分の仕事をして、相手より上回ることに集中したい。どんな選手とマッチアップしても、自分の役割は変わらないし、自分たちが目指すスタイルを貫きたい。そのためにはしっかりゲームをつくり、3ポイントで得点を決めたい。

(黒木ゆか)

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