<南風>保育園の雇用形態を増やそう

 今回も保育士・保育園に向けて、ね。文字制限に付き、雑なタイトル(結論)でごめんね。保育園、保育施設で「保育士不足」が取り上げられて、もう何年だろう? 今回はその解決策を一つお伝えしようかと。結論の解像度を上げるね。

 【フルタイム雇用・パート雇用以外の外部委託契約という選択肢を持つ】もうね、これに尽きるのよ。何かというと、フリーランス保育士ってご存じ? その定義は個人事業主として収入を得る保育士のこと。保育士資格を有し、保育園や保育施設などと外部委託契約を結ぶ保育士のことなんですね。沖縄県ではまだまだメジャーではありませんが、県外の保育施設・保育士界わいではよく耳にすることがありますよ。

 【保育園側のメリット(1)】担任以外のフリーのポジションで割と自由にクラスや必要な時間で配置が可能。例えば初日はひよこ組、2日目は遅番、3日目は先生の休憩を回す時間に午睡中のクラスへ配置。とかね。

 【保育士のメリット(1)】時間・期間を自由に決めて契約を結べる。固定のシフトではないってこと。例えば週2でA園、週1でB園、土曜日はC園の行事、その他は休暇。とかね。

 【保育園側のメリット(2)】社会保険料の折半分が浮くよね。例えばフルタイム雇用20万円の給与だと社会保険は約3万円だよね? 外部委託契約だとそれが発生しないので単純に人件費として浮かない?

 【保育士のメリット(2)】幅広い保育現場の経験ができる。それこそ一番の財産だよね。あとは人脈も作れるしね。先生方、良く言うじゃん、「他の園の保育も見てみたいって」。

 と、書きつづったけど、デメリットや現状は何で進められていないかも知りたいでしょ? ということで、コラムで1度書いてみたかった一言で締めたいと思います。次回に続く。

(玉城伸悟、tetote代表 主任保育士)

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