芸術の魅力を堪能、新潟県美術展(県展)新潟展4年ぶり作品鑑賞会 開幕後初めての週末にぎわう

作品鑑賞会が4年ぶりに開かれ、解説を聞きながら受賞作品に見入る来場者ら=5月27日、新潟市中央区

 第77回新潟県美術展覧会(県展・新潟日報社など主催)の新潟展は5月27日、開幕後初めての週末を迎えた。新型コロナウイルスの影響で中止していた作品鑑賞会が4年ぶりに開かれ、会場の朱鷺メッセ(新潟市中央区)は多くの美術ファンでにぎわった。

 27日は工芸部門の鑑賞会が行われ、県展委員の西片正さん(72)が、来場者とともに焼き物などを見て回り、作品を批評。「立体の場合はどの角度が一番魅力的か考えながら見ることが楽しみの一つ」「素材の“らしさ”が出ているかが作品を見るポイント」と、多様な素材を用いる工芸作品ならではの鑑賞のこつを伝えた。

 陶芸が趣味という新潟県小千谷市の主婦(72)は「解説を聞きながら鑑賞できてとてもうれしかった。自分が感じたことを素直に表現してみたい」と声を弾ませた。

 新潟展は6月3日まで午前9時半〜午後4時半で、最終日の4日のみ午後3時まで。鑑賞会は最終日まで毎日開催し、7部門でそれぞれ2回行われる。鑑賞会の日程など問い合わせは県展事務局、025(385)7470(平日午前10時〜午後5時)。

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