「ウイルスが拡散された」「サイバー保険の費用」「補助金が出るから負担なし」は詐欺、新潟三条市で60代女性が181万円の特殊詐欺被害

 動画サイトを巡る架空請求などで現金181万円をだまし取られたとして、新潟県三条市の60代女性が5月23日までに、三条署に被害を届け出た。三条署は特殊詐欺事件とみて調べている。

 三条署によると、5月10日、女性の携帯電話に通信事業者を名乗るショートメッセージサービス(SMS)が届いた。女性が記載の電話番号に連絡すると「登録している動画料金が未納だ」と言われ、指定された口座にATMから10万円を振り込んだ。その後情報セキュリティー関連の協会などを名乗る男から連絡があり、「あなたの携帯電話からウイルスが拡散され被害が出た。サイバー保険の費用が必要。補助金が出るので負担はない」などと言われ、5月17日までに6回にわたって計181万円を振り込んだ。

 不審に思った女性が知人に相談し、三条署に届け出た。

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