「感度が低かった」と言われても…止まらぬ“マイナンバーカードトラブル”に住民も行政も戦々恐々

5月26日に新たな誤登録が確認されるなど、マイナンバーカードをめぐるトラブルが次々と明らかになっています。静岡県内では、いまのところトラブルの報告はありませんが、わたしたちも、そして自治体も戦々恐々としています。

<松本剛明総務大臣>

「これまでのマイナンバーカードをめぐるさまざまな事案についてもご迷惑をおかけした方々には、大変申し訳なくお詫び申し上げたい」

<加藤勝信厚生労働大臣>

「申し訳なく思っている」

<河野太郎デジタル大臣>

「デジタル庁としての感度が低かったことはお詫び申し上げないといけない」

26日午前、次々と謝罪した担当大臣。いま、マイナンバーカードをめぐる誤登録トラブルが後を絶ちません。別の銀行口座が紐づけられたことが14の自治体で20件確認されたほか、マイナポイントが他人につく被害が113件、さらに、マイナ保険証では、情報の誤登録が7,312件にものぼり、個人情報を閲覧されたケースも確認されています。

なぜ、トラブルは起きたのか。その多くが事務的なミスでした。例えば、公金受け取り口座の登録に来たAさんが、端末に口座情報を入力。その後、ログアウトをし忘れた状態でBさんがやってきて、口座情報を入力したのです。そのため、Bさんが入力した情報がAさんのマイナンバーに誤って登録されてしまったというわけです。

静岡県沼津市役所にある「マイナポイント」の申し込みをサポートする窓口では、健康保険証や銀行口座の紐づけなどで最大2万円分のポイントがつくというキャンペーンの効果もあり、26日も朝から多くの市民が訪れていました。

<登録をした男性>

「子どものマイナンバーカードを作ったので、ポイント登録をやりにきました」

<登録をした女性>

「自分でやることできない。もう分からなくて、全部職員に聞いて、やってもらったので、なんとかできました」

いまのところ、静岡県内では幸いトラブルは確認されていませんが、住民の不安は尽きません。

<登録をした女性>

「怖いですもんね」

Q.心配はあります?

「ありますね」

<登録をした男性>

「手入力でやっているので、数量も多いと思うので、そういうのはあるかなと思ったんですけど」

では、行政はどうトラブルを防ごうとしているのでしょうか。

<沼津市 ICT推進課 横井淳主任>

「必ず一人の方の手続きが終わりましたら、必ずログアウトなりブラウザーを閉じるなどしながら、次の人が重複して申請しないように、間違いがないように徹底している」

実は登録されている保険証や口座の情報は、自分で確認することができます。まず、パソコンやスマホでマイナポータルにログインします。そして、トップページにある「わたしの情報」を選択してください。

保険証の場合でしたら、すべての項目にある「健康・医療」を選び「詳しい条件を探す」をクリックしてください。最後に「健康保険証情報」を選び、表示するをクリックすると氏名や保険者番号などが表示されます。

もし、間違っていたら、保険証情報なら加入している保険組合に、口座情報ならデジタル庁に問い合わせください。

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