「うまくやりくりできたかな」 古江彩佳は劣勢から準決勝へ

4日目をプレーする古江彩佳(Harry How/Getty Images)

◇米国女子◇バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー presented by MGM Rewards 4日目(27日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6804yd(パー72)

「うまくやりくりできたかな」。古江彩佳は2年連続となる準決勝進出を決め、34ホールに及んだこの日の戦いを振り返った。

午前中の決勝トーナメント1回戦では、マジャ・スターク(スウェーデン)を2&1で破った。砂漠地帯でじりじりと気温が上昇する中でのプレー。3月の「ドライブオン選手権」で優勝争いを演じて敗れたセリーヌ・ブティエ(フランス)と対戦し、同じく2&1で競り勝った。

アプローチをミスした3番、相手が1mのチャンスにつけた4番(パー5)を連続で奪われて、序盤は2ダウンと劣勢に。7番で2オンし、1パット目を寄せてコンシードされ、1つ取り返した。折り返し後の12番も“敵失”で取った。

タイで迎えた16番(パー5)。距離の残った3打目は2人とも、ピン奥7mの似たような位置に。先に打った古江はこれを沈めて、プレッシャーをかけた。ブティエは一筋外れ、古江はこの試合で初めてのリードを奪った。

17番(パー3)で古江がファーストパットを1mに寄せたのに対し、ブティエはパーパットを決められずに“ギブアップ”し勝負が決した。

ホールアウト後、中継局WOWOWのインタビューで「今までの中で一番タフな相手だった。バーディを取っても取り返され、ずっとパーセーブをしなくてはいけなかったが、うまくやりくりできたかなと思う」と肩で息をついた。

この日は23歳の誕生日。「お祝いは大好きなイチゴが冷蔵庫にあると思うので、食べたいなと思います」と笑みを浮かべた。

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