逆カプ(ぎゃくかぷ)

「逆カプ」の意味

「逆カプ」(ぎゃくかぷ)とは、「逆のカップリング」を指す言葉である。

「A×B」に対して「B×A」が存在する場合、「B×A」が「逆カプ」となる。
同じような言葉に「リバ」があるが、これはあくまで「作品内で受けと攻めが逆転することがある」ということを指すものであり、作品ごとにカップリングが違う「逆カプ」とは異なる意味である。

「逆カプ」の由来・語源

語源については定かではない。
腐女子」と一口にいっても傾向は様々で、絶対に「A×B」しか認めないという「固定派」、好みであればどっちでもOKな「リバOK派」、他にも相手が変わっても「攻め受け)」はA(B)であって欲しい「左右固定派」など、千差万別である。

書いている人があまりいないというジャンルならともかく、規模が多い、原作が人気作であるという場合はこの「逆カプ」問題に悩まされる人が多く存在している。
同人制作においてよく悩みとなるのは「どれだけ読まれるか」「評価されるか」「同士がいるか」であるが、「逆カプ」問題はこれらすべての悩みの種になりうる。本来同人制作は楽しむべきであるが、やはりこのあたりの悩みはいつまで経ってもつきない。
さらに「固定派」であった場合、自身の推しカプの「逆カプ」が主流であると、それらを避けて探し当てないといけないため、非常に作品探索もしづらいところである。

人によっては自身の推しカプの「逆カプ」が多数派だった場合に、「自分の作品は需要がない」「解釈が間違っているのか」と悩むこともある。
Webコラムで創作相談を請け負っている漫画家のカレー沢薫氏は、似たような相談を受けた際に「公式が答えを出していないなら、すべて集団幻覚」と回答。さらに「“二次創作”というものは“すべて間違っている”ものであり、そこでさらに“間違いではないか”と悩んだところで、前提が既に間違っているのだから意味がない(原文を要約)」と全同人作家がタトゥーにして刻みたくなるようなコメントをしている。

「逆カプ」の活用例

・「好きな絵描きさんが逆カプだった……」
・「解釈が合えば逆カプでも全然いける」
・「逆カプだからって毒マロ送るのやめてもろて」
(毒マロ→Webサービス「マシュマロ」の匿名性を悪用して一方的な不満点、誹謗中傷を送りつけること)
・「9割が逆カプはさすがに笑った」
・「酔った勢いで買ったら全部逆カプだった……」

「酔った勢いで買ったら全部逆カプだった……」のように、「固定派」である場合は同人誌を通販で買う際には、詳細をくまなくチェックした上で買うことが必須だ。ただ時に「詳細と中身ちがくない???」というまさかの展開もあるので、何ともしがたい問題である。

腐女子(ふじょし)

カップリング(かっぷりんぐ)

固定(こてい)

自カプ(じかぷ)

解釈違い(かいしゃくちがい)

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