G大阪反攻なるか、ようやく2勝目で連敗ストップ! 新潟に3発勝利【明治安田J1第15節】

明治安田生命J1リーグ第15節の1試合が28日にデンカビッグスワンスタジアムで行われ、アウェイのガンバ大阪が3-1でアルビレックス新潟を下した。

前節終了時で13位の新潟と最下位に沈むG大阪の一戦。リーグ戦2試合ぶりの勝利を目指す新潟は前節の先発から3選手が代わり、リーグ戦5連敗中のG大阪は宇佐美が出場停止となるなか、山本悠樹がスタートから出場した。

互いに後ろからしっかりと繋ぐ戦いを標榜する両者とあって、どちらが先に主導権を握るかが注目点だったが、流れが傾く前にスコアが動く。2分、ロングボールを追ったイッサム・ジェバリが敵陣右サイド深くでボールを奪い切り、ボックス右から折り返すと、ゴール前の倉田が右足。G大阪があっさりと先制する。

最終ラインのバタつきが失点に直結の入りとなってしまった新潟はG大阪がボール保持に固執しない戦いに転じたとあって、いつも以上にポゼッション率を高めるが、なかなか相手の守備ブロックを崩せず。9分に高木が右足フィニッシュに持ち込んだ場面も古巣戦の東口に対応され、最後のところで鋭さを欠く。

それを尻目に相手のビルドアップを時おりのプレスで乱しながら、追加点の匂いを感じさせるG大阪はイッサム・ジェバリもボールキープで存在感。新潟にボールを持たせながらの戦いとあって、守りの時間がいつも以上に長いが、シュートに持ち込まれても東口の落ち着いたセーブが光り、1点リードで試合を進める。

すると、そのG大阪は44分に敵陣中央でイッサム・ジェバリが競り勝ってファン・アラーノがボールを収め、速攻に。イッサム・ジェバリとのパス交換でボックス中央に前進したフリーのファン・アラーノが右足ダイレクトのシュートをゴール左に決め切ってみせ、前半の終わり際にほしかった追加点をもぎ取る。

流れが悪い新潟はハーフタイム明けから千葉、谷口、そして伊藤を諦め、渡邊、グスタボ・ネスカウ、小見を一挙に投入すると、48分にセットプレーから反撃の狼煙。左CKのキックから舞行龍ジェームズが頭で合わせると、これが東口もノーチャンスのゴール右下に吸い込まれ、後半の早い段階で1点差に詰め寄る。

後半早々のゴールで勇気づく新潟は53分にも細かなパスワークからボックス右を抜け出した三戸がフィニッシュに持ち込み、東口に襲いかかるが、G大阪が再び勝機を手繰り寄せる3点目。56分、敵陣左サイドで起点の黒川が味方とのワンツーで背後を狙うと、相手守備陣がもたついたところを左足で蹴り込んだ。

突き放しのG大阪がその後に石毛とダワンの交代に動き、中盤の強度を高めにかかるが、新潟が攻め立て、62分に三戸がバイタルエリア中央から強引に左ミドル。収め切れなかった東口がボールをゴールライン側に流してしまうが、完全に割るすれすれのところでキャッチし直し、新潟の追加点とはならない。

その新潟は69分に秋山も送り込み、果敢に攻め入るが、G大阪も73分に高尾、山本理仁の交代カードを切って右サイドをサイドバックで固めたりとテコ入れ。試合の残り時間が少なくなるにつれ、ブロックの崩しに苦しむ新潟がグスタボ・ネスカウの強さを生かした力技に出るが、G大阪の守備陣も冷静に跳ね返す。

82分に最後の交代カードでダニーロ・ゴメスも送り出した新潟だが、86分に食野、三浦を投入したG大阪はそのタイミングでシステムも5バックにして逃げ切り。2018年以来の最下位に25年ぶりの5連敗と屈辱まみれの戦いが続いたG大阪だが、リーグ戦8試合ぶり、公式戦にして10試合ぶりの白星を手にした。

アルビレックス新潟 1-3 ガンバ大阪

【新潟】

舞行龍ジェームズ(後3)

【G大阪】

倉田秋(前2)

ファン・アラーノ(前44)

黒川圭介(後11)

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