終始ペースを握ったC大阪が2得点で3連勝! 横浜FCの連勝ストップ【明治安田J1第15節】

28日、明治安田生命J1リーグ第15節のセレッソ大阪vs横浜FCがヨドコウ桜スタジアムで行われ、ホームのC大阪が2-0で勝利を収めた。

ホームのC大阪はリーグ戦2連勝中で7位と上り調子でこの一戦を迎えた。さらに上位を目指すために3連勝を飾って勝ち点を積み上げたいところ。前節からのメンバー変更は1人。メンバー外となった加藤に代わり、鈴木が先発で起用された。

対する横浜FCも公式戦3連勝中と好調。前節は川崎フロンターレから21年ぶりとなる勝利を手にしている。川崎F戦で出場停止だったエース・小川がスタメンに復帰した。

試合はレオ・セアラのシュートで幕を開けた。C大阪が両サイドから横浜FC守備陣を揺さぶる展開が続く。横浜FCはカウンター攻撃を中心にC大阪の隙をうかがった。

C大阪はセットプレーからも横浜FCゴールに迫る。22分、敵陣中央右サイドでFKを得ると、キッカーがニアへ鋭いクロスを送る。奥埜がこれに合わせたが、シュートを枠へ飛ばすことはできなかった。

28分、C大阪がGKキム・ジンヒョンを起点としたカウンターから大きなチャンスを作る。キム・ジンヒョンのスローインから前線までボールが繋がり、ペナルティアーク付近に走り込んできたクルークスに浮き球のパスが渡る。クルークスは左足ダイレクトでシュートを放ったが、これは惜しくも左のポストに直撃。先制点とはならなかった。

33分にもC大阪がセットプレーからチャンスを作る。右サイド高い位置でFKを得ると、クルークスが低くて速いクロスを供給。こぼれ球に鳥海、奥埜が反応し、立て続けにシュートまで持ち込んだが、ゴール前を固めた横浜FCディフェンス陣がゴールを許さなかった。

ここまで耐えていた横浜FCだったが、43分についにゴールを許してしまう。C大阪の香川が右サイド高い位置で起点を作ると後方の毎熊へバックパス。クロスが上がるとファーにポジションを取っていた為田がうまく頭で合わせ、C大阪が先制に成功した。

その後もC大阪の攻撃は止まらないが、スコアは1-0のまま前半が終了。横浜FCはなかなかチャンスを作ることができなかった。

C大阪がクルークスに代えて中原を投入してきた後半。横浜FCがキックオフからいきなりチャンスを作る。右サイドの山根にロングボールを送ると、山根が小川とのワンツーを駆使してボックス内に侵入。シュートまで持ち込んだがGKキム・ジンヒョンが好セーブを見せ、CKに逃れた。

前半よりも前に出ていけるようになった横浜FCだが、C大阪ペースであることは変わらない。香川やレオ・セアラ、中原のシュートが横浜FCゴールを襲う。

まずは追いつきたい横浜FCは、60分に一気に交代カードを3枚切る。三田、坂本、近藤をピッチに送り出し、変化を加えた。一方のC大阪も同じタイミングで選手を代える。ゴールを決めた為田を下げ、カピシャーバを起用した。

68分には長谷川を下げて伊藤も投入した横浜FCだが、ゴールが遠い。C大阪がボールを保持する時間が続く。79分、横浜FCが後方から最終ラインの裏へ抜け出した小川へ可能性のあるロングパスを飛ばしたが、このボールは惜しくも合わなかった。

終盤に差し掛かるとC大阪が試合を決める。85分、左サイドから細かいパスワークで崩すと、起点となったカピシャーバがボックス内左のポケットでボールを受け、中央へグラウンダーのクロス。フリーで待っていた中原が落ち着いて押し込み、リードを2点に広げた。

後半アディショナルタイムに入ると、横浜FCが攻勢に出て意地を見せたが、C大阪はGKキム・ジンヒョンを中心に守り切る。試合は2-0のまま終了し、終始押し込んでいたC大阪がリーグ3連勝を飾った。ホームでの勝利は4月23日の第9節柏レイソル戦以来となった。

セレッソ大阪 2-0 横浜FC

【C大阪】

為田大貴(前43)

中原輝(後40)

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