〝伝説〟捕獲せよ 糸魚川つちのこ探検隊 幅広い世代で没頭 発見ならず「来年こそ」

 伝説のツチノコを捕まえて、賞金1億円をゲットしよう―。「糸魚川つちのこ探検隊」(同実行委員会主催)が28日、糸魚川市西飛山のシャルマン火打スキー場周辺山中で行われた。県内外から約50人が参加し、大人も子どももツチノコ探しに没頭した。

「つちのこ遭遇場所」付近を進む一行

 今回で18回目となる名物行事で、リピーターも初参加の人も、開始前からツチノコ談義に花を咲かせて交流。捕獲道具を携えて「準備万端」と笑みを浮かべる人、発見した際の対応をシミュレーションする人もいた。

出発に先立ち、「捕まえるぞ!」コールで気勢を上げた

 一行は、探検隊おなじみの黄色いヘルメットとTシャツを着用。同スキー場駐車場での開会式で、丸山隆志隊長(76)から「生きたまま捕まえてほしい」などと留意事項の説明を受けた後、「捕まえるぞ!」コールで気勢を上げて出発した。

事前に仕掛けた筒状のわな(下)にかかっているかどうか確認

 山中で過去の目撃地点付近の急斜面、深いやぶなどを探し回り、家族で参加した上越市の男性(34)は「見つかりそうな気配がある」と期待。昼食はスキー場駐車場で、女性スタッフらが用意した山菜の天ぷらや「糸魚川玉手箱汁」を味わった。
 約4時間に及ぶ探索の末、今年もツチノコ発見はならず。事前に3カ所仕掛けたわなにもかからなかった。丸山隊長は、探索に懸ける本気度をにじませながら「来年こそは捕まえて、喜びを分かち合いたい」と次回を見据えた。

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