大手モール人どっと 富山でトランジットモール 5類移行後初 

多くの家族連れでにぎわう市場 =富山市の大手モール

  ●59店舗、イベント多彩

 歩行者と路面電車のみが通行できる「トランジットモール」の社会実験が28日、富山市の大手モールで開催された。新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に移行してから初めてとなり、同時開催の定期市「越中大手町市場」には飲食や雑貨などの59店舗が出店。多彩なイベントが繰り広げられ、大勢の家族連れでにぎわった。

 富山国際会議場からウエストプラザまで約200メートルが車両通行止めとなった。大手モールには台湾やタイの料理、カレー、コーヒーなど飲食の露店が並び、買い求める人の列ができた。縫いぐるみやアクセサリー、木製のパズルなど、手作り雑貨の販売も人気を集めた。

 サッカーJ3・カターレ富山はボールを蹴って的に当てるゲーム「キックターゲット」のブースを設けた。31日の世界禁煙デーにちなむクイズラリーも行われた。

 ウエストプラザでは、ストリートピアノを使った音楽ステージや卓球大会が開催された。

 越中大手市場に毎回足を運ぶ富山市の井川彪(ひょう)さん(84)は、「コロナ明けで家族連れが一気に増えた。これからもいろんな企画で大勢の人を呼び込んでほしい」と期待し、妻富子さん(82)は「まちなかに子どもが来て、にぎやかになってうれしい」とほほ笑んだ。

  ●次回は10月29日

 次回のトランジットモールは10月29日に予定されている。

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