●職員らポロシャツでPR、自然楽しむ新緑ウオーク
白山市全域をエリアとする白山手取川ジオパークが国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界ジオパークに認定されてから一夜明けた25日、関係者はあらためて喜びをかみしめた。市職員はPR用のポロシャツ姿で公務に臨み、市役所庁舎には懸垂幕やのぼり旗が掲げられた。鶴来地区では新緑を楽しむウオーキングイベントが繰り広げられ、参加者がユネスコが認めた自然の豊かさを感じ取った。
●市役所にのぼり旗
世界ジオは学術的に重要な地形や地質を備えた自然公園で、市全域をエリアとする白山手取川ジオパークは24日夜、国内10例目として認定を受けた。
25日は白山市役所の市職員が「ジオ仕様」の水色のポロシャツ姿で公務をこなした。外回りや技術系を除く職員が袖を通し、来庁者に世界認定をアピールした。新たなデザインのポロシャツも作製中で、7~9月の毎週木曜は業務に支障のない範囲で職員が着用する。
市役所の正面玄関にのぼり旗が設置されたほか、公用車には世界ジオの認定を知らせるマグネットが貼り付けられた。
白山市鶴来地区では、白山比咩神社や樹木公園、獅子吼(ししく)高原を巡る「新緑の獅子吼ウオーキング」が行われ、参加者28人が白山と手取川と向き合って自然の豊かさをかみしめた。
同市徳丸町の屋敷武彦さん(80)は「世界認定に誇らしい気持ちになった。国内外の人たちにこの地を見に来てほしい」と笑顔を見せた。
案内役を務めた同市富光寺町の金丸和弘さん(77)は「市民の間でジオパークの機運が盛り上がっている」と喜び、「地元の人たちがあらためて地元について学ぼうとすることに意義がある」とジオパークへの関心の高まりに期待した。