●連日の活気
富山競輪のFⅡ「全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪」(全プロ記念競輪)は28日、富山市の富山競輪場で最終日を迎えた。最上級ランクS級S班6人を含む同級選手108人が出場し、場内は前日に引き続き大勢のファンで活気づいた。メインの第12レース「スーパープロピストレーサー賞」は古性(こしょう)優作選手(大阪)が制し、6年ぶり2度目の優勝を飾った。
●「楽しみしかなかった」
第12レースは近年のGⅠ戦線でおなじみとなっている脇本雄太選手(福井)と古性選手のコンビが別のラインで走り、古性選手は北日本勢が先行する中、最終回に4番手から一気にまくり切った。「普段ラインを組む人と別れ、いつもと違う緊張感があったが、楽しみしかなかった」と古性選手。ゴール後は両手でガッツポーズし、スタンドを埋める競輪ファンの祝福に応えた。表彰式では進行方向の逆を向いて自転車をこいで登場し、観客を沸かせた。
富山競輪によると、全プロ記念2日間の総入場者数は5621人で、総売上額は29億224万円だった。
●29日に37年ぶり全日本プロ選手権
富山競輪場では29日、第70回全日本プロ選手権自転車競技大会(全プロ)が37年ぶりに行われる。地元から近谷涼、重倉高史、南儀拓海、村田祐樹(以上富山)、吉川希望(石川)、岩本和也(同)の各選手が出場する。
●PR大使、富山の魅力トーク さだありささん、パークマンサーさん
場内では、大会PR大使を務めるタレントさだありささんとパークマンサーさんのトークショーが行われ、2人は県外客らに富山の食の魅力などを伝えた。
2人はこれまでSNS(交流サイト)で大会に関する情報を発信してきた。150人以上のファンを前に、話題が食に及ぶと、白エビや地酒の魅力を語った。
富山支部の新人・山元大夢選手(白山市出身)も登場し、「S級で活躍し、地元を引っ張りたい」と成長を誓った。さださんとパークマンサーさんは表彰式でプレゼンターも務めた。