長崎ヴェルカ 長崎市で待望の感謝祭 B1での飛躍をファンに約束

ファンが見守る中で選手たちに胴上げされる前田監督=三菱重工総合体育館

 バスケットボール男子Bリーグで1部(B1)昇格を決めた長崎ヴェルカの「ファン感謝祭」が28日、長崎市の三菱重工総合体育館で行われ、多彩な企画を通して選手たちがファンと交流した。
 昨季はB3優勝、今季はB2準Vとリーグ参入2シーズンで「最短でのB1昇格」を果たした選手たち。これまでコロナ禍で目立った交流イベントができなかったため、この日は待望の「感謝祭」となった。ファンクラブ会員限定で約1200人が来場し、動画投稿サイトのユーチューブでも様子を配信した。

ファンの声援に手を振って応える狩俣=三菱重工総合体育館

 今季のB2得点王に輝いたマット・ボンズが「ハジマルヨー、タノシモー」と開会宣言。選手たちは二つのチームに分かれて、来場者参加型のジェスチャーゲームや借り物競走など「5番勝負」を繰り広げた。じゃんけん対決では松本健児リオンが「じゃんけんのケンです」と言って会場を沸かせたが、ラストは狩俣昌也にあっさり敗れて笑いを誘っていた。
 チアリーダーチーム「ヴェルチア」やマスコット「ルカ」のパフォーマンスで盛り上がった後、選手や前田健滋朗監督らがあいさつ。伊藤拓摩社長兼ゼネラルマネジャーは「本当に一緒に戦っているという気持ちでいっぱいだった」と感謝し、最高峰の舞台でのさらなる飛躍を約束した。
 最後はチームを引っ張ってきた髙比良寛治主将の提案で前田監督を胴上げ。温かい拍手の中、リーグ最年少32歳の指揮官が、たくましい選手たちの腕で宙を舞った。

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