新球場「初代王者」は花巻東 春季高校野球岩手県大会

一関学院―花巻東 3回裏花巻東無死満塁、佐々木麟が左中間へ走者一掃の二塁打を放ち、4-2と逆転する。捕手小原翔、球審水野=きたぎん

 第70回春季東北地区高校野球岩手県大会最終日は28日、盛岡市のきたぎんボールパークで決勝と3位決定戦が行われ、決勝は花巻東が9―3で一関学院を下し新球場で「初代王者」に輝いた。花巻東は中止の2020年を挟み5大会連続11度目の優勝。3位決定戦は盛岡三が盛岡四との同地区対決を13―3の六回コールドで制し、9年ぶりの東北大会出場を決めた。

 花巻東は三回に佐々木麟太郎(3年)の左中間3点二塁打で4―2と逆転。中盤も着実に得点を重ね、計13安打で圧倒した。一関学院は初回に佐藤駿(同)の右前2点打で先制したが、勢いに乗れず7年ぶりの春制覇はならなかった。

 盛岡三は4―3の六回に四球や敵失を含め9者連続出塁。2死満塁から阿部蒼流(そうる)(同)が3点三塁打を放ちコールド勝利を決めた。盛岡四は五、六回の反撃で1点差まで迫ったが、投手陣が踏ん張れなかった。

 東北大会は同球場などで6月7日開幕。本県代表として花巻東、一関学院、盛岡三が出場する。

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