大相撲夏場所で6場所ぶり8度目の優勝を果たした横綱照ノ富士が29日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で一夜明けの記者会見を行い、大関昇進を確実にした同じモンゴル出身の霧馬山に対して「(地位を)維持する思いでやれば、落ちることしかない。その上を目指すつもりでやってほしい」とエールを送った。
照ノ富士は2015年名古屋場所で新大関。両膝の負傷や内臓疾患で序二段まで落ちながら不屈の闘志で大関に返り咲き、横綱となった。2月には出稽古に訪れた霧馬山に技術面を助言した。夏場所では退けたが「強くなっていなかったら結果には表れない。本当に強くなったなという感じはある」と成長を認めた。