三菱電機と三菱重工の発電機事業を統合、神戸に新会社設立へ 24年4月、売上高は数百億円規模

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 三菱電機と三菱重工業は29日、両社の発電機事業を統合し、来年4月に神戸市内に新会社を設立すると発表した。火力と原子力、水力の発電機の設計や製造、保守などを手がけ、経営を効率化して競争力を高める。出資比率は三菱電機が51%、三菱重工業が49%となる見込みで、新会社の売上高は数百億円規模になる見通しという。

 両社は同日、昨年12月末の基本合意に基づき、統合契約を締結した。新会社は来年4月1日に設立予定。社名や資本金などは今後の協議で決める。

 生産拠点は、三菱電機の電力システム製作所(神戸市兵庫区)と、三菱重工の日立工場(茨城県日立市)を活用する。人員削減については現時点で決めていないとした上で、「競争力の強化に向け、両社の資源や技術を有効活用し、最適化を検討する」としている。

 今後、三菱電機が100%子会社として準備会社を設立。三菱電機、三菱重工のそれぞれから分割した事業部門を、準備会社が承継する吸収分割契約を12月末に結ぶ予定という。(赤松沙和)

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