【神奈川県人事異動】知事選のため6月に本格実施 デジタルトランスフォーメーションと脱炭素を加速

神奈川県庁

 神奈川県は6月1日、総勢2607人の人事異動を発令する。黒岩祐治知事が4月の知事選で掲げたデジタル行政や脱炭素社会の推進、子ども施策の充実、「当事者目線の障害福祉」の実現を重点に配置した。

 知事は29日の定例会見で「さまざまな県政課題に対応するため適材適所の配置を心がけた」と述べた。知事選があったため、4月の異動を一部にとどめ、本格的な人事を6月に実施するとしていた。4月分を含めた異動規模は3648人で、例年に比べ若干多い。

 デジタル行政の推進では、デジタル戦略本部室に「デジタルサポートチーム」を新設。IT企業で活躍している人材を非常勤職員として迎え、デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速する。

 脱炭素社会に向けた取り組みを強化するため、環境農政局に70人規模の脱炭素戦略本部室を設置。従来、環境農政局と産業労働局に分かれていた地球温暖化対策とエネルギー施策の両部門を再編し、一元的に対策を進める。

© 株式会社神奈川新聞社