【韓国】半導体や電池など、戦略産業に550兆ウォン[経済]

韓国政府は26日、半導体やディスプレーなど国家先端戦略産業の育成・保護基本計画を発表した。◇半導体(340兆ウォン、約36兆円)◇ディスプレー(62兆ウォン)◇2次電池(39兆ウォン)◇バイオ(13兆ウォン)——など先端戦略産業で2027年までに550兆ウォン以上の民間投資が行われるよう、政府が政策・制度を整える。

政府は4大目標として◇先端戦略産業で550兆ウォン以上の民間投資達成◇先端戦略産業・素材・部品・設備特化団地の造成◇先端技術確保および技術保護の強化◇人材の適期育成——を掲げた。

民間企業の投資が円滑に行われるよう、税額控除など政府による支援を強化する。また、先端産業企業の許認可期間を短縮するなど、規制緩和も同時に進める。

半導体、ディスプレー、2次電池、バイオの4分野で17の国家先端戦略技術を育成する。半導体では◇16ナノ(ナノは10億分の1)メートル以下のDRAM◇128層以上のNAND型フラッシュメモリー◇14ナノ以下のファウンドリー(半導体の受託製造)——など8技術が選定された。

このほか、有機ELパネルの設計・製造技術や、高エネルギー密度のリチウムイオン電池、ニッケル含有量80%以上の2次電池正極材などが選ばれた。政府は先端戦略技術の開発に向けて4兆6,000億ウォンの研究開発(R&D)を支援する。

■人材育成にも支援強化

人材育成に向けては、成均館大学や韓国科学技術院(KAIST)などを半導体特性化大学院に指定し、5年間で450億ウォンを支援して1,500人以上の修士・博士人材を育成する。バッテリーやディスプレーなどでも、特性化大学院の指定を推進する。

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