元プロ野球投手が開いた人気うどん店!埼玉・ふじみ野で食す絶品とろたまぶっかけ

旅人へひとこと

埼玉県ふじみ野市で堪能した、絶品讃岐うどんをご共有します!

埼玉県 ふじみ野市 上福岡 ──

「うどん」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、やはり香川県。ただ、ここ埼玉は香川に次いでうどんの生産量が多い県なんです。これは古来より麦の栽培が盛んなこと ── それはつまり、麦栽培に適した気候や土地などを有する埼玉の環境面に由来します。

「武蔵野うどん」や「加須うどん」、「熊谷うどん」、「煮ぼうとう」、「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」等々、埼玉には実に20を超えるうどんがあるのだとか……恐れ入ります!

さて、池袋から東武東上線に揺られること40分弱。この日やってきたのは上福岡駅。その駅東口から徒歩2〜3分のところに、かつて読売ジャイアンツのピッチャーとして活躍された條辺剛さんが店主としてやられているお店があります。

それが、こちらの『讃岐うどん 條辺』さん!

條辺さんは2005年に現役を引退。その後、本場香川のお店などで修行され、晴れて2008年にこちらのお店をオープンされたようです。

店内は、どなたでも親しみやすいだろう「うどん食堂」と言った装い。入店してすぐ右手側には大きく開かれた厨房(そこには店主・條辺さんのお姿も)。

その厨房の前には、こんな感じで天ぷらなどのサイドメニューが並んでいました!お盆&お皿を手に取り、店奥へと進みながら、セルフサービスでサイドメニューたちをピックアップしていきます。

その後、カウンターに越しにスタッフの方にうどんメニューを告げます。さらに奥に進んでお会計を済ませたら、空いている席に腰をおろしましょう。お店の奥にはお冷がありますので、ここもやはりセルフサービスでどうぞ。

とろたまぶっかけうどん

湖面を覆うとろろは、うどんを確認できないほどたっぷりと!その白亜の海に浮かぶ生卵・黄身のワンポイントと、刻みネギのグリーンが印象的なビジュアル。いりこ出汁を使った黄金色のつゆを含めて、これら食材たちの美味な調和を存分に楽しめる一杯です。

オーダーしたなら、きっとうどんを啜る行為の気持ち良さを、存分に体感できるのではないかと。

歯を包み込んでくれるニュッとした食感。その奥で待ち構えているコシの心地良きこと!単なる固さとは違う、まさに弾むように押し返してくれるその弾力から、活力のようなものが伝わってきます。

このコシが重厚さを演出しているように思いますが、やはりそこは「讃岐」。「武蔵野うどん」のような雄々しさや武骨さのようなものとは違い、端正な表情が終始垣間見えます。

また、つゆは醤油やいりこ出汁の風味・存在を感じつつ、甘めな味わいに仕上がっていました。うどんをフワッと覆うようなこの甘味が、おいしさのポイントのひとつにもなっています。

とろろのトロッとしたやさしい粘りと、それに馴染む卵のコク。うっすら黄味掛かったうどんは、口当たりや喉越しの良さがさらに加速するかのよう。

そして、つゆの甘味が自然とあとをひかせる仕掛けになっているような……。

ツルッ、ツルルッと!長いうどんを伝いながらどこまでも、いつまでも。

こ、これはちょっと止まりませんね。まさに甘い罠!

うどん1玉でもそこそこの量があるように思いましたが……テーブルの対面で(おそらく)3玉を無心で頬張ってらした男性の姿に、妙な納得感を覚えました(笑)

サイドメニューもぜひに!

各種天ぷらなどのサイドメニューは、この日10種類以上のラインナップを確認できました。

ちなみに、筆者が選んだのは、「半熟玉子天」と「かしわ天」の“良タンパク質”コンビ!

うどんに生卵が入っていたにも関わらず、ダメ押しの卵オーダーです。そして、大判な「かしわ天」は、おそらく鶏もも肉を叩いて薄く伸ばしているのではないかと。ほどよいオイル感に加え、噛み締める歯はお肉の繊維にジャマされることなく、スゥッとスムーズにそのボディに吸い込まれていきました。揚げたてとはいきませんでしたが、冷めていても美味しくいただけることを確認できた次第です。

ちなみに、店内の壁にはアノ“終身名誉監督”直筆の色紙が!

こちらもぜひ拝見したいと思っていました(感激!)

店先に掛かっていた暖簾の文字が、まさにこれですね。ちなみに、「條辺」と漢字バージョンも飾られていますので、お店にお伺いの際にはぜひご覧になってみてください。

池袋からわざわざ足を運んだ甲斐がありました!

店主・條辺さんがプロ野球選手を引退され、第二のキャリアとしてスタートさせたうどん店。こちらのうどんの高いパフォーマンスには、素直に「うまい!」のひと言。人気の理由もうなづけます。

ちなみに……食後、厨房にいらしたお店の皆さんに「ごちそうさまでした。おいしかったです!」とお礼を伝えて退店しようとした際、「ありがとうございます!」の声が1番大きかったのは、店主の條辺さんでした。

ごちそうさまでした!

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讃岐うどん 條辺(じょうべ)

〒356-0004 埼玉県ふじみ野市上福岡1丁目7−9

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*この記事は2023年5月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:ヤマネコ

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