藤井叡王、小山四段とともに一日駅長 三陸鉄道・宮古駅

三陸鉄道の車両前で敬礼する(左から)藤井聡太叡王、小山怜央四段=29日、宮古市・三陸鉄道宮古駅

 宮古市で行われた将棋の第8期叡王(えいおう)戦5番勝負第4局から一夜明けた29日、3連覇を達成した藤井聡太叡王(20)は、大盤解説を務めた小山怜央四段(29)=釜石市出身=と三陸鉄道宮古駅の一日駅長に任命された。熱戦の疲れが癒やされたように笑みを浮かべ、次戦への意気込みを新たにした。 

 午前9時半ごろ、三鉄の制服に身を包んだ2人が宮古市宮町の車両基地を訪れ見学。記念撮影に応じ、笑顔で敬礼した。実際に列車に乗り、距離100メートルほどの運転も1往復ずつ体験した。

 近くの宮古駅ホームでは、右手を高く上げて釜石方面に向かう列車に出発合図をして見送った。一日駅長のたすきを渡した三鉄の石川義晃社長は「2人の合図は東日本大震災を経験し、今もなお三陸地域の復興に取り組む全ての人のエールになる」と語った。

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