国内男子メジャー初戦 日本ツアーから“最後”の全英切符をつかむのは

「全英」争いにも注目が集まるメジャー初戦。前年覇者の比嘉一貴は不在となる(撮影/中野義昌)

◇国内メジャー◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 事前情報◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇7430yd(パー71)

国内男子ツアーの今季メジャー初戦が6月1日(木)に開幕する。日本ゴルフツアー機構(JGTO)が主催し、ツアープロ日本一を決める大会はドイツの自動車メーカー「BMW」をタイトルスポンサーに迎えて2年目の開催となる。

優勝者には5年シードに加えて3週後にドイツで行われる欧州ツアー「BMWインターナショナルオープン」、さらには10月の日米共催「ZOZOチャンピオンシップ」の出場資格を付与。今大会終了時の賞金ランキング1位(有資格者を除く)に与えられる7月の海外メジャー「全英オープン」(イングランド・ロイヤルリバプール)の出場権の行方も、優勝賞金3000万円によって動く可能性がある。

日本ツアーからのルートとしては実質的に“ラスト1枚”となる全英切符。すでに全英行きを決めている蝉川泰果がランキングトップに立っており、約117万円差の2位・岩田寛、そこから約154万円差の3位・今平周吾にとってはチャンス。ランク7位の石川遼は単独2位(1500万円)フィニッシュでも今平に届かないため、勝つしかない。

前年大会を制した賞金王の比嘉一貴は同週のPGAツアー「ザ・メモリアルトーナメント」に出場するため不在。前週が今季初の国内ツアーだった小平智は、2013年に初優勝を飾った舞台へ6年ぶりに参戦する。こちらも歴代チャンピオンの宮本勝昌は、シニアメジャー「全米シニアプロ選手権」から帰国して元気に連戦を組んだ。

予選ラウンドは、賞金ランク1位の蝉川が今平、アマチュアの岡田晃平(東北福祉大)と同組に。石川は前週に初優勝を飾った平田憲聖、稲森佑貴とプレーする。

2003年の第4回大会からトーナメントを開催している宍戸ヒルズCC西コースでは、ことしから3番(パー3)にバックティが新設された。20yd延長の212yd設定となり、比較的スコアを伸ばしやすい序盤のキーホールとなってくるかもしれない。

<主な出場予定選手>
池田勇太、石川遼、今平周吾、岩田寛、片山晋呉、金谷拓実、河本力、木下稜介、小平智、蝉川泰果、谷原秀人、中島啓太、平田憲聖、堀川未来夢、宮本勝昌、岡田晃平(アマ)、杉浦悠太(アマ)

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