同志社大学アメフト部員性的暴行、男3人「間違いありません」起訴内容認める

京都地裁

 同志社大アメリカンフットボール部の男子部員4人が、酒に酔って抵抗できない状態の女性に性的暴行を加えたとされる事件で、準強制性交の罪に問われた男3人の初公判が30日午後、京都地裁で始まった。罪状認否で3人はいずれも「間違いはありません」と起訴内容を認めた。

 準強制性交罪で起訴された4人うち1人の公判は分離して審理される。4人はいずれも22歳で、事件当時は同大学のアメフト部に所属する4年生だった。

 起訴状などによると、4人は共謀して昨年5月21日未明、京都市中京区のバーで女子大学生=当時(20)=と飲酒した後、うちの1人の自宅に連れ込み、酒に酔って意識がもうろうとした女子大生に性的暴行を加えたとされる。

 同部は1940年創部で、47年の第1回甲子園ボウルに出場するなど長い歴史を持つ。

 大学の運動部員らが女性に性暴力などをはたらき、複数の逮捕者が出る事件は全国で繰り返し起きている。

 京都府内では2006年、京都大アメフト部の元部員3人が、泥酔状態の女子学生2人に性的暴行を加えた疑いで逮捕された。「焼酎ルーレット」と称したゲームで無理やりアルコール度数の高い酒を飲ませていた。

 同志社大では07年にラグビー部員3人が、帰宅途中の女子大学生をわいせつ目的で無理やり車に乗せようとした容疑で逮捕された。09年には京都教育大の陸上部、アメフト部、サッカー部の部員6人が、酒に酔って抵抗できない女子学生に性的暴行を加えた疑いで逮捕された。

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