セリーヌ・ディオン、稀な神経疾患との闘病のため欧州日程をキャンセル「私は諦めていない」

セリーヌ・ディオンが、自身が患っている稀な神経疾患との闘病を理由に、再び多くのコンサート日程のキャンセルを余儀なくされた。現地時間2023年5月26日に彼女はファンに向けた長文メッセージを投稿し、以前も予定を変更していた2023年から2024年にかけて開催予定の【カレッジ・ワールド・ツアー】の残りの欧州日程をキャンセルすると発表した。

セリーヌは、「再度皆さんをがっかりさせてしまい、本当に申し訳ありません。私は体力を回復させるために一生懸命努力していますが、100%の状態でもツアーはとても難しいものです」と声明で述べ、「このまま公演を延期し続けるのは皆さんにとってフェアではありませんので、心が痛みますが、私が再びステージに立つ準備が本当に整うまで、今は全てキャンセルするのがベストです。皆さんに知っていただきたいのは、私は諦めていないということです……そして、また皆さんにお会いするのが待ちきれません!」と続けている。

影響を受けた日程には、2023年8月下旬から10月上旬に予定されていたオランダ・アムステルダム、仏パリ、ベルギー・アントワープ、デンマーク・コペンハーゲン、ノルウェー・オスロ、スウェーデン・ストックホルム、フィンランド・ヘルシンキの公演と、2024年3月6日から4月22日にかけて予定されていた欧州23公演が含まれていた。キャンセルされた42公演のチケットは、購入先を通じて払い戻される。

発表によると、新型コロナウイルスのロックダウンが解除されて世界は動き出したものの、セリーヌは“(ステージでの)パフォーマンスを妨げる病状と診断され、治療を続けている”という。声明には、「セリーヌは回復に努めていますが、現時点では残りのツアーの準備やパフォーマンスを成功させることはできません。(中略)私たちは、いつか近い将来にセリーヌが欧州のこれら全ての都市を訪れ、彼女の素晴らしいファンのためにパフォーマンスできるようになることを望んでいますが、その時はどうしても今ではありません」と記載されている。

セリーヌは、【カレッジ・ワールド・ツアー】の北米公演をパンデミックの影響で2020年3月に一時休止する前に、最初の52日間を行なっていた。その後、彼女はスティッフパーソン症候群と呼ばれる珍しい病気と診断され、重度の持続的な筋肉の痙攣が起こるためパフォーマンスができなくなったとチームが発表していた。

2022年12月の時点で彼女は2023年の日程を全て2024年に延期し、その後全てキャンセルしていた。欧州日程を2023年夏から再始動すると誓っていたものの、今回再びキャンセルする運びとなった。

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