風に揺れる紫のボール 壬生・わんぱく公園でギガンチウム見頃

初夏のとちぎわんぱく公園を彩るアリウム・ギガンチウム=30日午前10時20分、壬生町国谷

 栃木県壬生町国谷の「とちぎわんぱく公園」で30日、アリウム・ギガンチウムが見頃を迎え、来園者の目を楽しませている。

 ユリ科ネギ属の多年草で、「ハナネギ」とも呼ばれる。まっすぐに伸びた1メートルほどの茎の先に、小さな花が集まり直径10〜15センチほどの球状になるのが特徴。

 園内の「夢花壇」には約150本が植えられている。この日は紫色のハナネギが宙に浮かぶように初夏の風に揺れ、幻想的な世界を醸し出していた。

 同園管理事務所によると、4月ごろから芽が出始め、大型連休明けに開花した。6月上旬まで楽しめるという。

 小山市東間々田1丁目、主婦東條真理(とうじょうまり)さん(61)と同市乙女、主婦田崎直美(たさきなおみ)さん(54)は「存在感がある花ですね。庭に植えたらきっとすてきです」と和やかな表情を見せた。

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