アーセナルは“10番”スミス・ロウを手放す気なし! 他クラブの関心も来季に期待

写真:Getty Images

退団も噂されるU-21イングランド代表MFエミール・スミス・ロウ(22)だが、アーセナルは手放す気は毛頭ないようだ。イギリス『The Athletic』が伝えた。

アーセナルのアカデミー育ちのスミス・ロウ。RBライプツィヒやハダースフィールド・タウンへのレンタル移籍を経験した中、2020年8月にファーストチームに昇格した。

トップ下やサイドアタッカー、ボランチ、インサイドハーフとあらゆるポジションでプレーが可能で、これまで公式戦96試合で18ゴール11アシスト。2021-22シーズンは背番号10を託され、プレミアリーグで33試合10ゴール2アシストを記録するなど、飛躍を遂げた。

しかし、今シーズンは同じアカデミー出身のイングランド代表FWブカヨ・サカや成長著しいブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリなど、同世代の選手が輝き放つと、自身もケガの影響で満足にプレーできず。復帰後もベンチ要因となり、公式戦で14試合の出場に終わりゴールはなかった。

アーセナルとの契約は2026年夏まで残る一方で、その才能には他クラブが関心を寄せることに。特にアストン・ビラが熱心な動きを見せているが、アーセナルはスミス・ロウを手放す気はないという。

今シーズンはコンディションが上がらず、ケガの影響と前線のメンバーのパフォーマンスが高すぎたこともあり、出番が限定された。しかし、今夏開催されるU-21欧州選手権ではイングランドの中心としてプレーする事が濃厚。来シーズンに向けてフィットネスを取り戻す良い機会にしたいところだ。

また、ミケル・アルテタ監督はスミス・ロウを高く評価。ケガやコンディションが理由だとしても、選手の才能を最大限引き出せなかったことを監督は悔やんでおり、スミス・ロウもその中の1人と考えられている。

サカやマルティネッリのように、最大限のパフォーマンスを引き出せれば圧倒的な活躍を見せることは今季証明されただけに、スミス・ロウの復活は誰もが願うところ。来シーズン、再び10番が輝くことをクラブは待ち続けるようだ。

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