アイントラハト・フランクフルトを退団する日本代表MF鎌田大地が加入するかも知れないと言われているACミラン。本田圭佑も所属したイタリア屈指の名門クラブだ。
今回は『thesportslegends』から「ACミランの歴史上最も素晴らしい11名の選手」をご紹介する。
GK:セバスティアーノ・ロッシ
21年間のプロキャリアで346試合に出場し、そのうち240試合をミランで戦った。背が高く攻撃的で、フィジカルが強いゴールキーパーであった。そして1993年から1994年にかけて11試合929分という当時のセリエA史上最多連続無失点記録を達成した。また、イタリアのリーグにおいて34試合で11失点という最少失点記録も保持している。
1990年にミランへと加入し、2022年までプレー。アッビアーティに続き、ミランのゴールキーパーとしては歴代2位となる出場数も記録。セリエAでも5回スクデットを掲げている。
DF:マウロ・タソッティ
イタリアのサッカー界全体においても最も偉大なディフェンダーの1人であるマウロ・タソッティ。ミランでは583試合に出場して10ゴールを記録した。セリエBを2回、セリエAを5回優勝し、チャンピオンズリーグ優勝も経験している。
ACミランの史上最高のイレブンを選ぶのであれば、誰にでも必ず名前が上げられる選手の1人。セバスティアーノ・ロッシとともに強力な守備陣を築き、殿堂入りを果たしている。
DF:アレッサンドロ・コスタクルタ
無骨でありながら知的で、非常に多才でもあったディフェンダー。センターバックだけでなくサイドバックもこなし、そしてペナルティキックも得意とした。
20年間をミランで過ごし、公式戦663試合に出場。アリゴ・サッキやファビオ・カペッロに愛され、数多くのタイトルを獲得。元同僚でもあるカルロ・アンチェロッティの下ではマルディーニ、ネスタらと鉄壁の守備陣を作り上げた。
DF:フランコ・バレージ
そしてもちろんミランの史上最高のディフェンダーといえばフランコ・バレージを忘れるわけにはいかない。センターバック、スイーパー、リベロとして非常に知的なプレーを見せ、ミランでの20年間で719試合に起用された。
チャンピオンズリーグ2連覇にも貢献し、ディフェンダーでありながら1989年のバロンドール投票で2位に選出。1989-90シーズンはセリエAの年間最優秀選手に選ばれている。
DF:パオロ・マルディーニ
父親のチェーザレ・マルディーニがプレーしたミランへ加入し、80年代なかばから2000年代にかけて長くチームの中心に。13年間に渡ってキャプテンマークを巻いた。
セリエAで647試合に出場し、サイドバックとセンターバックとして常に安定した守備とリーダーシップを見せた。スクデットを7回、チャンピオンズリーグを5回制覇しており、彼ほど多くのタイトルを持っている選手はほとんどいない。
MF:アンドレア・ピルロ
イタリアの歴史上最高のプレーメーカーであり、もちろんミランのベストイレブンにも選んで然るべき男だ。ユニークなボールコントロール、そして鷹の目でピッチを見ているかの如き視野、そして正確すぎるロングパス。
体力やフィジカル面でトップ下不適格とされたピルロは、中盤の低い位置で「レジスタ」としての役割を開拓。ミランで10年間を過ごし、とてつもないパスやフリーキックを何度も成功させてみせた。
MF:ジャンニ・リベラ
リベラはミランがヨーロッパカップで初優勝した1963年に大きな役割を果たし、バロンドールのランキングで2位になった。その時はまだ20歳だったが、世界最高の注目を集める存在となった。
素晴らしいプレーメイクに加えて自らゴールを決められる能力があり、1972-73シーズンには得点王にもなっている。ミランでは658試合に出場して164ゴールを記録しており、これは今も歴代3位の得点数である。
MF:カカ
カカは同世代の選手の中では突出した存在であり、リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドが独占する前のバロンドールを手にした最後の選手でもある。
元々はルイ・コスタのバックアップとして獲得されたが、すぐにそのスキルやスピード、ドリブルテクニック、シュートを完璧に活用し、セリエAの年間最優秀選手賞を獲得。2年目にはさらにFIFA年間最優秀選手賞とバロンドールをダブル受賞している。
FW:アンドリー・シェフチェンコ
シェフチェンコがディナモ・キエフから加入した時、ミランはクラブの歴史上最も高い額の移籍金を支払った。彼はその期待に応え、ジョージ・ウェアの穴を埋め、オリヴァー・ビアホフのポジションを奪い、押しも押されもせぬエースストライカーとなった。
ミランでの最初の7シーズンのうち6回でチーム得点王に輝き、セリエAのディフェンダーを恐怖に陥れた。そして2003-04シーズンにはそのパフォーマンスがピークに達し、バロンドールに選ばれている。
FW:マルコ・ファン・バステン
サッカー選手としてのキャリアは20代にして幕を閉じることになったが、それでもマルコ・ファン・バステンは史上最高のストライカーのひとりであり、ACミランの史上最高のイレブンである、アヤックスで4シーズン連続のリーグ得点王となり、そしてミランへとやってきた。
彼の素晴らしいパフォーマンスもあり、スクデット4回とチャンピオンズリーグ3回を含む16のタイトルに貢献。彼自身もバロンドールやUEFA最優秀選手賞に輝き、数々の栄光を手にした。残念なのは、怪我のために28歳という若さでスパイクを脱がなければならなかったことだ。
FW:グンナー・ノルダール
グンナー・ノルダールはACミランの歴史上最も多くのゴールを決めた選手だ。1948年にやってきた彼はスウェーデン代表で33試合43ゴールを決めており、スウェーデンリーグで4回の得点王に輝いていた。
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そしてACミランで8シーズンに渡ってプレーし、セリエAの得点王も5回獲得。リーグで257試合に出場して210ゴールを奪取し、イタリアリーグの歴史上でも3位となる得点数を記録している。またジュゼッペ・メアッツァに並ぶセリエA最多ハットトリック(17回)も保持している。