【中国】滴滴と仏ヴァレオ、自動運転技術開発で提携[車両]

中国配車サービス大手の滴滴出行(北京市、ディディ)は30日、傘下の自動運転部門がフランスの自動車部品大手ヴァレオと戦略提携を結んだと発表した。一定条件下での走行を完全自動化する「レベル4」に対応する自動運転車向けのスマート安全ソリューションを共同開発する。

ディディ傘下の自動運転事業子会社、滴滴自動駕駛が29日に提携を結んだ。両社が研究開発(R&D)チームを立ち上げ、冗長化(システム障害への備え)を具現した安全システムの関連技術を開発する。開発した技術は滴滴の自動運転技術搭載のタクシー「ロボタクシー」に導入する。

ヴァレオは滴滴自動駕駛に戦略投資を行う。投資額などは不明。

滴滴は、ロボタクシーを2025年までに市場投入する計画。今月10日には、自動車大手の広州汽車集団(広東省広州市、広汽集団)傘下で「新エネルギー車(NEV)」を手がける広汽埃安新能源汽車(AION)と共同出資会社を設立することも発表しており、自動運転車両の量産化に向けた動きを加速している。

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