【インドネシア】ガルーダ、「ピカチュウジェット」運航へ[運輸]

インドネシアで「ピカチュウジェット」を導入することを発表したポケモンの福永晋執行役員(左から2人目)、サンディアガ・ウノ観光・創造経済相(同3人目)ら=30日、ジャカルタ特別州(NNA撮影)

株式会社ポケモン(東京都港区)は30日、インドネシアの観光・創造経済省、国営ガルーダ・インドネシア航空と連携し、ゲーム「ポケットモンスター」の人気キャラクター「ピカチュウ」などのデザインをあしらった特別塗装機「ピカチュウジェット」をインドネシアで運航する計画を発表した。新型コロナウイルスの影響を受けた航空業界や観光業界の振興を目的として2021年に始動した「そらとぶピカチュウプロジェクト」の一環。

ポケモンは同日、首都ジャカルタで、ピカチュウジェットの導入や各地でポケモンに関するイベントを開催していくことなどで、ガルーダ航空、観光・創造経済省と覚書を締結した。スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」を使った企画なども開催する。

ガルーダ航空の2機に塗装を予定しており、現在は外装デザインについて同社とポケモンで協議を進めている。ピカチュウジェットの運航期間は、塗装の耐用年数に合わせて5年を予定する。版権使用料は無償、塗装費もポケモンが負担する。ガルーダ航空によると、国内線のほか、国際線でも就航を予定するが、具体的な路線については今後決定する。

ポケモンの福永晋執行役員は、プロジェクトについて「これまでゲームやアニメを通じて、冒険の楽しさを伝えてきたポケモンだからこそ作り出せるワクワクする世界観を、コロナ禍が落ち着いて自由に移動できるようになった際に人々へ届けたいという思いから始動した」と説明した。

ピカチュウジェットは、21年6月のスカイマークとの沖縄便就航を皮切りに、シンガポール航空グループの格安航空会社(LCC)スクート、台湾航空大手の中華航空(チャイナエアライン)、韓国のLCCティーウェイ航空と提携して運航している。6月からは全日本空輸でも運航を開始し、アジアを中心に飛行する予定。

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