富山市山王町の日枝神社の春季例大祭「山王まつり」の宵祭(よいまつり)は30日、同神社で営まれ、神職らが神事を執り行い、31日から3日間の祭礼の成功を願った。境内では富山県内の業者らが露店の出店準備を進めた。
神職が本殿や拝殿などをはらい清め、平尾旨明(むねあき)宮司が祝詞を奏上した。巫女2人が「浦安の舞」を奉納し、関係者が玉串をささげた。境内にある麄香(あらか)神社でも神事が営まれた。
31日と1日に神輿(みこし)と獅子舞が市中心部を巡行し、2日は春季例大祭が行われる。今年は例年恒例の特別奉納行事や関連イベントとしてグランドプラザや平和通りで開催される「山王市」、同神社での縁起物「朔日饅頭(ついたちまんじゅう)」の販売を行わない。
県移動商業組合によると、今年の山王まつりでは境内や周辺の路上、平和通り歩道に約500店が軒を並べる。新型コロナウイルスの影響で2020、21年は露店出店を取りやめ、22年は境内のみに約70店が並んだ。
参詣者の安全確保と露店出店に伴い、31日午後1時から6月2日午後10時まで神社周辺の道路が車両通行禁止となる。