和装でぶらり散策を 丹波篠山市、7月からキャンペーン計画 飲食店などで割引特典

昔ながらの町並みが残る通りをはかま姿で歩く女性=丹波篠山市河原町(市観光協会提供)

 古都・京都や金沢のように、着物姿で市内散策を-。兵庫県丹波篠山市は7月1日から、インバウンド(訪日客)もターゲットに観光振興企画「和装でまちあるきキャンペーン」の実施を計画している。市内の商店や飲食店などの協力を得て、和装の観光客や市民に、店舗独自の割引やサービスなどを提供してもらう。市議会本会議に5月30日提出した2023年度一般会計補正予算案に、事業費88万円を盛り込んでいる。

 「丹波篠山KIMONO(キモノ)着なはれ来なはれ」と銘打つキャンペーンで、古い町並みが残る篠山城下町や福住地区などだけでなく、市内全域が対象となる。着物や浴衣、作務衣、野良着、はかまなど和装ならOK。アニメのキャラクターなどのコスプレ姿、甲冑を身に着けた武者姿でも構わない。城下町には着物のレンタル店もある。

 和装と伝統的な景観などの相乗効果で、「丹波篠山らしさ」「日本の古里らしい雰囲気」を体感してもらうほか、交流サイト(SNS)による発信・拡散によるPR効果も狙う。市の担当者は「外国の方に、日本文化を体験してもらう機会にもなる」と話す。

 市議会で補正予算案が可決されれば、本格的に準備を進める。市観光協会の会員に協力を求めていく方針という。(堀井正純)

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