西海市土地建物明け渡し訴訟 オランダ村側は争う姿勢 長崎地裁

 長崎県西海市が使用貸借契約の終了を理由に、同市西彼町の観光施設の運営会社「長崎オランダ村」に対して、土地建物の明け渡しなどを求め長崎地裁(松永晋介裁判長)に起こした訴訟の弁論準備手続きが30日、ウェブ会議であり、オランダ村側は争う姿勢を示した。
 オランダ村側は答弁書の中で「業務委託契約であって、無償の使用貸借契約ではない」などと改めて主張。請求棄却を求めた。
 今回の審理から、オランダ村が市に明け渡す義務がないことの確認などを求め同地裁に起こしている訴訟と併合して行われることになった。この訴訟は今年3月、第1回口頭弁論があり、市側は争う姿勢を示していた。

© 株式会社長崎新聞社