栃木県内の有効求人倍率2カ月連続で"上昇" 物価上昇などが雇用に与える影響に留意

 栃木労働局は30日、会見を開き県内の有効求人倍率が2カ月連続で上昇した一方で、物価上昇などが雇用に与える影響に留意する必要があるとの見解を示しました。

 栃木労働局によりますと仕事を求める人1人に対しどれだけの仕事があるか示す4月の有効求人倍率は1.21倍となり、前の月に比べ0.01ポイント上昇しました。4カ月ぶりに上昇に転じた3月に続き2カ月連続での上昇です。

 一方で新規求人数は1万3千24人で、前の年の同じ月に比べ2.4%減少、新規求職者数は8千17人で4.4%減少しました。

 産業別に見ると建設業は昨今の燃料や資材の値上げで求人に慎重な姿勢もあったことで前の年に比べ14.4%減少、2カ月連続での前年比減少となりました。

 コロナ禍の行動制限で影響を受けていた宿泊業・飲食サービス業では前の年に比べ16.3%増加しました。

 宿泊業は前の年の同じ月に大きく増加した反動で6.3%減少しているものの飲食業は29.7%増加しました。新型コロナの5類移行もあり外食チェーン店から大型連休の前に行楽需要を見込んだ求人があったことなどが要因と見られています。

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